コンセイサオン・フェルナンデスさんはこの会社のセールスマネージャさんで、工場についてや商品について色々な面白い話を聞かせていただいたし親切に工場の中も好きなだけ見せてくれました。そして沢山の質問にも喜んで答えてくれました。

主にポルトガルの北部には数十年前にはたくさんの工場があった。リネン、コットン、ウールなどの生地の製造工場のほとんどは今ではその扉を閉じてしまっている。Teias de Lona (テイアス・デ・ロナ)は新しい会社でその閉鎖されてしまった工場の一つをもう一度立て直し、古代から使われているPicanõlという織機を修復し、再び昔ながらの生地の製造をしている。彼らのメイン商品は100%コットンのキャンバス生地。化学処理されていない生の紡ぎ糸を使い、伝統的な製造方法で作られるキャンバス生地は高品質で耐久性に長けている。

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この会社で働く人は現在8人だけだが、古来の機械と工場を守りながら昔ながらの高品質な商品を作ることにとても熱心である。そして伝統的な”Lona”(100%コットン生地)を製造している所はイベリア半島の中ではここだけである。

FEP -この会社はどのようにして始まったのですか?
Ms. Fernandes -オーナーさんが年をとられて閉鎖された工場に残る織り機を再活動させるのが目標でこの会社は立ち上がりました。Teias de Lonaが工場を買い取り、機械を修復し現在商品を販売できるまでになりました。始めは国内での販売目的でしたが、国外からの需要が増え、今では他のヨーロッパ各国や他の大陸からも注文を受けています。

-100%コットンのキャンバス生地の特徴は何ですか?
-キャンバス生地は頑丈で耐久性に優れていることで知られていまが、可能なデザインも豊富です。染色された紡ぎ糸で作る従来の多様で多色なシャンブレー織りでのストライプのデザイン、そしてモダンなデジタルプリントでのパターンも作ることができます。

-昔からキャンバス生地は主にどんなものに使用されていましたか?
-伝統的なキャンバス生地はヨットの帆やビーチで使われるストール、テント、そして軍事用のカバンにも使われていました。

-生地を作る素材原料は何処からきますか?
-コットンの素材原料はトルコやインドなど数カ国から取り寄せています。

-伝統的な製造方法の良さはどんなところですか?
-昔から使われている伝統的な製造方法は強力な力で巻かれた糸で織られるためとても頑丈で耐久性のある生地ができあがります。一度には大量に生産できないのも伝統的製造方法の特徴でもありますが、
Picanõl(ピカノール)と呼ばれる古い織り機は特にキャンバス生地の端を完璧に仕上げることができます。

-生地のデザインのインスピレーションは何ですか?
-私たちのいくつかのスタンダードのデザインや色彩は前世紀から作られていたオリジナルのものです。その他のいくつかの物は社内の技術者やデザイナーが昔からのデザインを基本にモダンさを加えて仕上げたものです。その他にも現在は新しいトレンドに合わせて他のデザイナーやクリエイターと一緒に商品を作り上げています。

-一番人気の商品はどれですか?
-デックチェアー用のキャンバス生地とショッピングバックです。

-ポルトガルのどんなところが好きですか?
-フレンドリーな人々と暖かい気候、そして美しい自然風景と素晴らしい歴史です。

-ブラガの街のどんなところが好きですか?
-何世紀にもわたる歴史と、遺跡、そして美しい風景と美食文化です。


広々とした工場には幾つもの大きな織り機があり、ガシャンガシャンという大きな音が外まで響き渡る。幾つか新しい織り機も取り入れて、キャンバスよりも少し軽い生地の製造始めたという。個人的にはやはり分厚いしっかりとしたキャンバス生地が好きだし、彼らがオリジナルで作る色やパターンもとても素敵。

Teias de Lona

伝統のキャンバス生地 / 100% コットン/ 古代の織機