OLAIOの家具についてはこちら

"OLAIO Móveis" (オライウ・モヴェイス=オライウ家具)についてのお話はこちら



OLAIO はすでに閉業してしまいましたが、20世紀半ばにとても美しい家具をたくさん作りました。今ではその作品たちは製造されてから60年以上も経ちますが今でもその美しい姿を保ち品質も変わりません。このお国柄なのか、よく手入れされて綺麗に使われているものが殆どなので家具の状態もとても綺麗です。

OLAIOはその他にもリスボン市内にある "National Library" (ナショナルライブラリー)の家具のデザインをしました。 "Altamira"(アルタミラ)と  "FOC"(フォク)というメーカーとのコラボレーションで1969年に建物が新しくなった際に全ての家具をデザイン、製造しました。こちらは当時のまま家具は残り、今でも使用されています。

1989年にオライウ家は会社を売却しましたが新しいオーナーさんも1995年にそのビジネスを閉ざすことになりました。

OLAIOが家具の全般を手がけた “Estoril Hotel”(エストリル・ホテル)残念ながら2007年に大改装されたさいに殆どの家具は処分されてしまったそうです。

工場は1962年に拡大され、機械も新しいものに変わり、商品の生産拡大のために社内のシステムも改善されていきました。

OLAIOのスタイルを築き上げたのは1951年から1973年の間エンジニアだった Herbert Brehm(ハーベルト・ブレム)とデザイナーのJosé Espinho(ジョセ・エスピニョ)。当時のデンマークのデザインから影響を受けたものの、シンプルでまっすぐのラインを使い北欧とは一味違う高品質で実用的なOLAIOの家具スタイルを作りあげ、60年間にも渡り家具メーカーとして大成功に導きました。

Bobadelaに建てられたOLAIO 家具工場 

“Olaio -Móveis e Decorações”(オライウ家具・デコレーション)と、“José Olaio &Co.”(ジョセ・オライウ・カンパニー)は家具産業の工房として1939年にBobadela(ボバデラ)という地域に創立されました。


それから企業は大きく成長し、国立の施設や政府機関の建物などの家具をデザインし製作するといういくつもの重大なプロジェクトを成し遂げました。そしてOLAIOは細部の付属部分への気配り、最後の素晴らしい仕上がり、そして木製の高品質な家具メーカーとして知られていくようになりました。

若くてクリエイティブな大工であったJoseph Olaio(ジョセ・オライウ)さんは1860年に木箱を二つ買ってきて、ベッドサイドキャビネットを二つ作りました。
そして1886年、彼はリスボン市内のRua da Afalaia(アファライア通り)に大工仕事の工房を開設しました。その工房は後に倉庫兼家具ショップになりましたが、これが“OLAIO Móveis”(オライウ家具)の始まりです。

オライウでは500人もの従業員が働き、ポルトガル国内外でいつまでも消えることのない素晴らしい家具メーカーとして築き上げました。

オライウの作品が大好きです。

初めて知った時はポルトガルでこんな素敵なミッドセンチュリーの家具を作っていたのかと驚きと感動で、オライウの出会いに感謝と感激を覚えました。

高品質の木材を使いデザインはシンプルでスタイリッシュ、そしてとても実用的。


ポルトガルの北部にはPaços de Ferreira「家具の都」という名前が付いている街があり、そこには多数の家具メーカーが存在しヨーロッパで最大の家具生産地でもしられています。98%は輸出されると言われていますがお手頃な価格で高品質な家具を作る生産者達で有名です。


OLAIO
                          ( オライウ )

-高品質ミッドセンチュリー家具メイカー-

​est. 1939  closed. 1995