アンドレさんによると、マルガリーダさんの作品過程、特に最終段階に入ると彼女の目でしか測れない細部がある。作品1つ1つがそれぞれ違う表情をもつが最終的にOKを出すのは、彼女のもつ触感と感覚でしかない。
繊細な形と色はマルガリーダさん彼女がそのまま表れているよう。
彼女の人生のパートナーであり、ビジネスのパートナーでもあるアンドレさんは、船乗りのセイラー。
ポルトガルの大航海時代に活躍したカラベラという大きな木造船の数少ない複製版のクルーとして働いている。その傍ら、マルガリーダさんのセラミック作りを手伝う。
主に力のいる作業に手をかして来たが、今は彼の作品も作るようになり
「The Potters Husband」としてブランドも作った。
Margarida Fabrica
セラミックアーティスト / リスボンを愛する人 / 夫婦コラボレーション
マルガリーダさんの器についてはこちら
彼らの小さなスタジオはリスボン、テージュ川の近くに位置する。
1つしかないスタジオの窓からは丘に連なるリスボン市内の家々の様子が観れる。
リスボンを愛する人がよく言うのは、テージュ川に反射して街を照らす特殊な光。
マルガリーダさんは生まれも育ちもリスボンで、スタジオに入ってくる光をとても大事にする。
特に、朝が一番大事な時間。商品の色を見るのもその自然のライトを待って決める。
マルガリーダさんはこの街リスボンは本当に特別な場所で、大好きなところがたくさんあるという。
スタジオの場所を変えると話したので、次の場所はリスボン以外の可能性は?と聞くと
それは絶対にない、と。
リスボンに留まるからこそ見えるもの、造れるものがあるのかもしれない。